誰もが知る愛らしい物語『シンデレラ』。ガラスの靴、かぼちゃの馬車、魔法使い…。しかし、私たちが慣れ親しんだディズニー版やシャルル・ペロー版とは一線を画す、「グリム童話版」の原作には、目を疑うほど残酷な真実が隠されています。
「童話の原作はグロい」という雑学の中でも、シンデレラのグリム童話『灰かぶり(Aschenputtel)』は特に有名です。その内容は、単なる意地悪では済まされない、恐ろしい因果応報の結末を描いています。
血に染まるガラスの靴?継母と姉たちの恐ろしい行為
物語のクライマックス、王子様が落とし物の靴(グリム版では「金の靴」とされることが多い)を手に、国中の女性の足に試すシーン。意地悪な二人の姉は、この靴がどうしても履けません。
ここで、継母がとった行動は常軌を逸しています。彼女は娘たちにナイフを手渡し、なんと「かかとやつま先を切り落として、無理やり靴を履く」ように命じるのです。
「おまえが妃になったら、もう歩く必要はないのだから」
継母はそう言って、娘たちをそそのかします。血を流しながらも靴を履き、王子に連れられていく姉たち。しかし、シンデレラを助ける「白い鳥(ハト)」が、王子にこう警告します。
「覗いてごらん、覗いてごらん、靴に血がついて、靴は小さすぎる。花嫁を乗せた馬は家にいる」
鳥の歌で血に気づいた王子は、偽りの花嫁を城へ帰し、本物のシンデレラを見つけます。
残酷すぎる報い!姉たちを襲う悲劇の結末
グリム童話版の恐ろしいのは、意地悪な姉たちに対する容赦のない罰です。
ペロー版のようにシンデレラに許されるどころか、シンデレラと王子様の結婚式の当日、姉たちをさらなる悲劇が襲います。
新郎新婦が教会へ向かう際、シンデレラの亡き母親の墓に生えたハシバミの木から飛んできた白いハトたちが、姉たちに飛びかかり、その両目を突き出して失明させてしまうのです。
「こうして意地悪と不誠実のために、二人は罰せられて生涯目が見えないままでした」
この恐ろしい描写は、グリム童話が善人には徹底した幸福を、悪人には徹底した報いを描くという、善悪の二極化を明確に示しています。愛と許しの物語というよりも、厳格な正義と因果応報の物語として読むことができます。
私たちが知るロマンチックなシンデレラストーリーの裏には、これほどまでに残酷で血生臭い、大人向けの教訓が隠されていたのです。童話の原作を知ることは、物語が持つ「真のメッセージ」を読み解く鍵となるでしょう。


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