「ついに内定が出た!」
長かった転職活動が報われた瞬間、誰もが大きな達成感と安堵感に包まれるものです。しかし、ここで一息つく前に、最も重要な「決断」が待っています。それが内定承諾です。
内定承諾書にサインをし、現職に退職願を出してしまえば、もう後戻りはできません。入社後に「こんなはずじゃなかった……」と後悔しても、再び転職活動を始めるのは多大なエネルギーを要します。
この記事では、転職のミスマッチを未然に防ぐために、内定承諾の前に必ず確認すべき5つのチェックリストを徹底解説します。あなたの決断を「最高の選択」にするために、ぜひ最後まで読み進めてください。
【Check 1】労働条件通知書の「数字」を細部まで読み込む
内定が出ると「内定通知書(オファーレター)」や「労働条件通知書」が送られてきます。ここでまず行うべきは、面接で聞いていた条件と「書面」に相違がないかの確認です。
基本給と諸手当の内訳
特に注意したいのが「月給」の書き方です。
- 固定残業代(みなし残業代)が含まれているか?
- 基本給はいくらか?(賞与の計算根拠になるため重要)
- 交通費や住宅手当などの上限はいくらか?
「想定年収」という言葉だけで判断せず、月々の手取り額や、残業が想定より少なかった場合に給与がどう変動するかをシミュレーションしておきましょう。
休日数と有給休暇のルール
「年間休日120日」とあっても、完全週休2日制(土日祝)なのか、シフト制なのかで生活リズムは激変します。また、有給休暇が入社当日から付与されるのか、半年後なのかも、転職直後の体調不良や急な用事の際に影響する重要なポイントです。
【Check 2】「リアルな」残業時間と社風の最終確認
面接官は会社の「顔」であり、良い面を強調しがちです。入社後のギャップを埋めるためには、外側からの情報収集も欠かせません。
口コミサイトを賢く活用する
『OpenWork』や『転職会議』などの口コミサイトで、現役社員や退職者の声をチェックしましょう。ただし、ネガティブな意見は個人の感情が含まれることも多いため、「複数の人が同じ不満(例:サービス残業が常態化している、トップダウンが激しいなど)を挙げているか」という傾向に注目してください。
面接時の違和感を思い出す
「受付の人の表情が暗かった」「すれ違った社員が挨拶を返してくれなかった」……こうした些細な直感は、意外と的中します。会社全体に漂う雰囲気は、スペック上の条件以上にあなたのメンタルヘルスに影響します。
【Check 3】5年後の「キャリアパス」が具体的に描けるか
転職はゴールではなく、新しいキャリアのスタートです。その会社で過ごす時間が、あなたの将来の市場価値を上げてくれるかを冷静に判断しましょう。
スキルの再現性はあるか
その会社でしか通用しない「社内政治」や「特殊なツール」の習得に終始してしまわないかを確認します。「ここで3年働いた後、自分はどんな人材になれているか?」を具体的にイメージしてみてください。
尊敬できるロールモデルの存在
面接で会った上司や、配属予定先のチームメンバーを思い出してください。「この人のようになりたい」と思える人が一人でもいれば、困難に直面しても乗り越えられる確率がぐっと高まります。
【Check 4】福利厚生の「利用実績」を疑う
「制度があること」と「制度が使えること」は全く別物です。特にライフイベントに関わる項目は、実績を確認しましょう。
産休・育休・時短勤務の実態
「産休育休制度あり」と書かれていても、実際に取得して復帰している社員がどれくらいいるでしょうか?男性の育休取得実績はどうでしょうか?
もしあなたが将来的に家庭との両立を考えているなら、この「実績」こそが、その会社の多様性に対する本気度を示しています。
リモートワークとフレックスの運用
最近では「リモート可」と求人にありながら、実際は「週4出社が原則」というケースも増えています。利用頻度や、周囲が実際にどれくらい活用しているのかを、エージェント経由などで確認しておくのが無難です。
【Check 5】直感の違和感を無視していないか
最後は、論理ではなく「感情」のチェックです。
条件は完璧、キャリアも積めそう、周りからも「いい会社だね」と言われる。それなのに、なぜか胸の奥がザワザワする……。
そんな時は、自分の本音を無視しないでください。
- 「内定を断るのが申し訳ないから」という義務感で選んでいないか?
- 「今の会社を早く辞めたい」という逃げの気持ちが判断を鈍らせていないか?
内定を承諾するということは、自分の人生の貴重な時間をその会社に預けるということです。最後に背中を押すのは、「ここで働きたい!」という純粋なワクワク感であるべきです。
まとめ:納得のいく決断が、最高のスタートを作る
内定承諾の前に確認すべき5つのポイントをおさらいしましょう。
- 労働条件通知書を読み込み、数字の根拠を確認する
- 口コミや直感から、社風のリアルを把握する
- 将来のキャリアパスが市場価値に繋がるか考える
- 福利厚生の「形骸化」がないか実績を見る
- 自分の「直感」がNOと言っていないか自問自答する
もし、このチェックリストを確認する中で不安が出てきたら、「カジュアル面談(条件交渉の場)」を再度依頼しても全く問題ありません。 誠実な企業であれば、入社前の不安を解消しようとする姿勢を歓迎してくれるはずです。
納得してサインした「承諾書」は、あなたの新しい門出を祝うチケットになります。後悔のない決断をして、自信を持って新しい一歩を踏み出してください!

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