辞表・退職届の書き方とマナー完全ガイド|提出後の必須手順まで

退職手続き

​1. 「辞表」「退職届」「退職願」の違いとは?

​まず、自分がどの書類を書くべきか正しく把握しましょう。呼び方を間違えると失礼にあたることもあります。

書類名対象者・用途特徴
退職願一般社員(打診)「退職したい」という意思表示。合意前なら撤回可能。
退職届一般社員(確定)退職が決まった後に事務手続きとして提出。原則撤回不可。
辞表役職者・公務員経営層や公務員が職を辞す際に使用する。

一般的には、まずは「退職願」を出し、受理された後に「退職届」を出すのが最も丁寧な流れです。

​2. 【図解】退職届・退職願の正しい書き方

​手書きが一般的ですが、最近はパソコン作成を指定される場合もあります。会社の就業規則を事前に確認しましょう。

​準備するもの

  • 用紙: 白の便箋(A4またはB5)。罫線なしか、シンプルな縦書き。
  • 筆記具: 黒のボールペンまたは万年筆(消せるボールペンはNG)。
  • 封筒: 白の無地(郵便番号枠がないもの)。用紙サイズに合わせた長形。

​記載すべき5つの項目

  1. 冒頭: 行の一番下に「私事」または「私儀」と書く。
  2. 理由: 自己都合の場合は「一身上の理由により」と記載。
  3. 日付: 退職する日、および書類を提出する日付。
  4. 署名: 所属部署、氏名、捺印(シャチハタ不可)。
  5. 宛名: 最高責任者(社長)の氏名。「様」をつける。自分の名前より高い位置に書くのがマナーです。

​3. 失敗しない提出方法とタイミング

​「ただ渡せばいい」というわけではありません。マナーを守ることで、有給消化や引き継ぎがスムーズになります。

​提出のタイミング

  • 時期: 法律上は2週間前ですが、一般的には退職希望日の1〜2ヶ月前
  • 時間帯: 直属の上司に、就業時間後の落ち着いたタイミングで「お話があるのですが」と時間を取ってもらいます。

​渡し方のマナー

​封筒の表面に「退職届」、裏面に「自分の部署名・氏名」を記載します。手渡しする際は、封筒の向きを相手が読める方向に直して、両手で渡すのが基本です。

ポイント: メールでの提出は原則NGです。やむを得ない事情がある場合を除き、対面で意思を伝えるのが社会人のマナーです。

​4. 提出後に「絶対やるべきこと」チェックリスト

​書類を出して安心するのはまだ早いです。トラブルを避け、自分の権利を守るために以下の5点は必ず実行しましょう。

​① 引き継ぎスケジュールの確定

​自分の業務が滞らないよう、マニュアル作成や後任への説明スケジュールを組みます。「立つ鳥跡を濁さず」の精神が、後のキャリアでの評判にも繋がります。

​② 有給休暇の消化計画

​残っている有給休暇をすべて使い切るための調整をしましょう。退職日から逆算して、いつまで出勤するか上司と明確に合意しておくことが大切です。

​③ 会社に返却するもの・受け取るものの整理

  • 返却: 健康保険証、社員証、社章、名刺、備品、通勤定期。
  • 受取: 離職票、雇用保険被保険者証、年金手帳、源泉徴収票。
    • 特に離職票や源泉徴収票は、転職先や失業保険の手続きに必須です。

​④ 挨拶回りと連絡先の整理

​お世話になった社内外の方へ挨拶をしましょう。SNSでの繋がりを整理し、個人的な連絡先を伝えておきたい相手には早めに伝えておきます。

​⑤ メンタルのセルフケア

​退職前後は事務手続きや周囲への気遣いで想像以上に疲弊します。新しい環境へ向けて、意識的に休息を取る時間を確保してください。

​5. まとめ:円満退職は準備が9割

​退職の手続きを正しく行うことは、自分自身を守ることでもあります。

書き方ひとつ、渡し方ひとつで、これまでのキャリアの締めくくり方が変わります。この記事を参考に、自信を持って次の一歩を踏み出してください。

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