海にいるクジラは、哺乳類なのでエラ呼吸はしません。肺呼吸です。だから、海面まで上がってきて呼吸をしないと生きていけないわけですね。クジラが潮吹きをしますが、あれは海水を吹き出しているのではなく、吐いた息が冷えてそう見えるわけなんですが、いちいち呼吸をしに海面まで上がってこなければいけないのは、クジラのつらいところです。
でも、肺呼吸であるクジラが、いざ陸上に打ち上げられると、呼吸困難になり、わずか数分で死んでしまいます。本来エラ呼吸の魚ですらもう少し長く生きていられるのに、不思議だと思いませんか?
なぜ肺呼吸のクジラが陸上に上がると死んでしまうのか、その理由は、大きくなり過ぎた体にあるようです。
水中では、自分の体重を支える必要がなく、水圧にさえ耐えられれば良いので、陸上動物ほどガッチリした骨組みをしていなくても良いわけです。皮下脂肪を厚くすることで水圧に耐えられるようになったクジラは、エサに恵まれたこともあったでしょうが、水中に棲む利点を生かしてどんどん巨大化していったわけです。
ちなみに、最大のシロナガスクジラは、最大で30mを超えます。「地球の歴史上最大の動物」とも言われています。クジラが大きくなるために取った方法は、骨のつながりを緩めること。この緩んだ骨格では、水中では支障がなくても、陸上に上がったら、肺などの生存に必要な機能が押し潰されてしまいます。何しろ100トン以上の体重がかかるわけですからね。
そういう理由から、陸上では数分しかクジラは生きていられないわけなんです。
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